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中島愛さんの「伝える力」。マクロスFから10年たって気づいた、中島愛さんの歌の魅力。

音楽

こんにちは。

最近、中島愛さんのベストアルバム「30 pieces of love」を何回も聴いています。
最初に聴いたときも「すごくいいな」と感じたのですが、聴けば聴くほど魅力があらわになってくる、すごいアルバムだと思っています。

今回は、私が感じる中島愛さんの歌の魅力について書いてみたいと思います。

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中島愛さんの歌に注目するようになったきっかけ、「犬フェス!」。

2019年2月2日に開催された「犬フェス!」。
私はライブビューイングで参加しました。

この「犬フェス!」に中島愛さんも参加されていて、そのときに聴いた「サタデー・ナイト・クエスチョン」がすごく興味深いというか、「いい歌を歌っているなあ!」と感じまして。

この場合の「いい歌」とは、あくまで私にとって「いい歌」です。
つまり、「好きになれそうな歌」ということ。

中島愛さんというと、私にとってはマクロスFでのランカちゃんとしての歌のイメージが強くて。
マクロスF以外の曲では、「TRY UNITE!」がきちんと聴いた最後の曲でした。
ちなみに「TRY UNITE!」は最初に聴いた当時から大好きな曲。

だから、「サタデー・ナイト・クエスチョン」がいい曲だなあと感じたとき、「まめぐ(中島愛さんの愛称)さんは今までにどんな歌を歌ってこられたのだろう?」と興味を持ったのでした。

マクロスFにおける、ランカちゃんの歌の印象。

ここで時間はさかのぼりますが、マクロスFでの中島愛さんの歌について少し書こうと思います。

中島愛さんはテレビアニメ「マクロスF(フロンティア)」に登場する歌姫「ランカ・リー」の声と歌を担当されました。
当時からマクロスFの歌はよく聴いていて、でも私の好みはずっと一貫してシェリルさん(May’nちゃん)の歌でした。

以前運営していたブログ(今はブログごと削除しています)に、こんなことを書いたことがあります。

  • シェリルさん=May’nちゃん:情念を込めた胸熱な歌声。こぶしが利きまくり。
  • ランカちゃん=中島愛さん:まっすぐ伸びる歌声。高音のクリアな発声が個人的に聞き所。

この感覚は今でもあまり変わっていません。

当時から気になっていたのが、ランカちゃんの歌からときどきすごい迫力を感じることでした。
それは例えば、「ホシキラ」の最後のサビ部分における、ドスの利いた声とも表現できる歌声……というか歌い方。

この迫力は、シェリルさんの歌における迫真の感情表現ともまた違うもので、「これは一体何だろう?」とずっと不思議に感じていました。

中島愛さんの歌声は、聴きようによっては平坦に聞こえます。
ランカちゃんの歌からはあまりメリハリを感じられなかった。
私は個人的に、べたっとした歌い方よりメリハリの利いた歌い方の方が好きなので、よりメリハリの利いたシェリルさんの歌を好んで聴いていたのだと思います。

そしてずっと、中島愛さんの歌のうまさが分かりませんでした。
下手でないことは分かるのですが、「何が上手なのか」と聞かれると、うまく答えられない。
でも嫌いじゃない。

そんなモヤモヤを抱えたまま時が過ぎ、「犬フェス!」に至ります。

「30 pieces of love」により、中島愛さんの歌の魅力に開眼。

「犬フェス!」が終わった後、6月に中島愛さんのベストアルバムが発売されることを知り、「この際だからまとめて彼女の歌を聴いてみよう」と思って予約。

発売日の前に「マクロスクロスオーバーライブ2019」が開催されたわけですが、この感想についてはまた後日……!

「30 pieces of love」の初回限定版を購入しました。

そして頭から聴いてみたのですが、これが素晴らしかった。

楽曲のクオリティの高さ。

まず感じたのが、楽曲のクオリティの高さ。
それも、シングルとして発表された曲はもちろん、アルバムのみに収録されている曲のクオリティもすごく高い。
つまりこのベストアルバムにおいて、「捨て曲(嫌な言い方ですが)」が存在しない。

私は今ではアニソンを多く聴いていますが、昔からそれ以外の歌(J-POPやたまに洋楽)も聴いてきました。
いろいろな音楽を聴いてきて、その上で「中島愛さんの音楽はすごくいい」と感じた。
ものすごく好きになれそうな予感がありました。

もし、「アニソンだから……」と敬遠している方がいらっしゃったら、「このアルバムは良ければ聴いてみてほしい!」と感じます。
声優さんだからとか、アニメの主題歌だからとか関係なく、楽曲がすごく良かったので。
好みに合う方にはすごく合うのではないかなと思います。

言葉がダイレクトに伝わってくる感覚。

アルバムを何回か聴いていくうちに感じたのが、「なぜこんなに日本語が頭に入ってくるのだろう?」ということでした。

歌詞が聴き取りやすいという感覚を通り越して、日本語の文章として、言葉がダイレクトに伝わってくる感覚がありました。

日本語の歌詞が、日本語として頭に入ってくる。
これ、当たり前のようでいて、実はなかなかないことです。
「聴いていても歌詞がよく分からない(伝わってこない)」という歌の方が今は多い気がします。

「30 pieces of love」にはたくさんの名曲が詰まっていて、その中で何度聴いても涙が出てしまう曲があります。
それは、「マーブル」。
メロディーも好きなのですが、何よりも歌詞が、その優しさが心に刺さってくる。
私自身が泣き虫だからかもしれませんが(^^;)
歌詞がこんなにグサグサくる歌い手さんって久しぶりでした。

そういえば、「犬フェス!」の公式パンフレットで、株式会社フライングドッグの代表取締役社長である佐々木史朗さんが中島愛さんの歌のうまさについて、こんなことをおっしゃっていました。

愛ちゃんってすごく歌がうまいんですけど、それがなかなかうまいと思われにくいうまさというか……、一般の方は、ビブラートがすごいとか高い声が出るとかのことを「うまい」と言いがちなんですが、それとは違って彼女はニュアンスの付け方がすごくうまい。その辺りは、松田聖子さんを彷彿させるくらいに天才的なんです。

(『犬フェス!』公式パンフレット56ページ  『代表取締役社長佐々木史朗特別インタビュー』より)

初めて読んだときから、この言葉が胸の中で消化しきれずにいました。
「佐々木さんのおっしゃることの意味がよく分からない……」と。

中島愛さんの歌のうまさがよく分からないまま、でも好きだから、聴いていて心地良いから、「30 pieces of love」を聴き続けていました。

『音楽が教えてくれたこと』が教えてくれた、歌詞の重要性。

「犬フェス!」や「マクロスクロスオーバーライブ2019」を通して中島愛さんという一人の歌い手さんに興味を持つようになり、「彼女がどういうことを考えているのかもっと知りたい」と思うようになって。

そんな折、中島愛さんの公式サイトから、「ダ・ヴィンチニュース」でのインタビュー記事を見つけました。

これまでの10年、これからの10年。未来を示すベストアルバムが教えてくれたこと――中島 愛インタビュー | ダ・ヴィンチニュース
ダ・ヴィンチニュースで『30 pieces of love』は、2009年1月からの活動の中で発表してきた珠玉のポップソングが詰め込まれた、聴き応え十分の2枚組ベストアルバムだ。中島 愛の音楽に触れると、「こんなにチャレンジングな音楽は他になかなないのではないか」といつも思う。幾度も優れたミュージシャンやコンポーザーと...
ベストアルバムまでの歩みを象徴的な楽曲でたどる「中島 愛の10年、中島 愛の10曲」――中島 愛インタビュー(後編) | ダ・ヴィンチニュース
ダ・ヴィンチニュースで『30 pieces of love』のあらすじ・レビュー・感想・発売日・ランキングなど最新情報をチェック!ダ・ヴィンチニュースは、漫画や小説など様々なジャンルの本に関するニュースサイトです。中島愛,声優,音楽

ロングインタビューで内容が充実しており、面白かったです。

そして、中島愛さんが甲斐みのりさんとの共同名義で本を出版されていることも知りました。
それは『音楽が教えてくれたこと』。

書店でパラパラとめくってみたら面白そうな内容で、一度読んでみたいと思っていて。
なかなか読む機会がなかったのですが、このほどついに読みました。
結果的に、この本を読んだことで中島愛さんの歌の魅力について言葉で書けるようになりました。

中島愛さんの歌の魅力。
それは、歌詞に思いを込めて歌うように心がけていらっしゃることから生まれる魅力でした。

この本では、「星間飛行」で作詞を手がけられた松本隆さんについて多くの紙面が割かれています。
中島愛さんが「星間飛行」を歌ったときに、松本隆さんから教えられたこと。
それはこんなふうに書かれています。

甲斐 レコーディングの前に、何かアドバイスというか、お話はしてくださったのですか。

中島 今までどこにもお話しないで、自分の中に大切にしてきたんですが、今日初めてお話します。松本さんに、ひとつだけアドバイスをいただいたんです。とてもシンプルなことなんですけど、本当に嬉しかった。
「赤って書いてあったら、赤って歌うんだ。青って書いてあったら、青って歌うんだ。聖子さんはそれが凄く上手かった」とお話してくれたんです。歌詞に文字として<青>と書いてあったら、寸分違わず声で<青>を表現するということ。(後略)

(『音楽が教えてくれたこと』116、117ページより)

偶然なのですが、この本を読んだのと同じ頃に、私も歌の教室でこんなことを習いました。

「日本語に込められた意味を歌いながら表現する。その上で音程を取っていく」

これ、やってみると分かったのですが、すごく難しいのです。
日本語を大切にすると音程が甘くなってしまう。

そんな課題が出た頃に「TRY UNITE!」をふと思い出して、歌詞をなぞりながら頭の中で歌ってみると、音程がまず取れません。

そして、歌詞を日本語としてリスナーに伝えるということの難しさ。
「伝えるって……どうやって?」と、自分でやろうとすると困惑して立ち止まってしまう。

愕然としましたが、同時に納得もしました。
「曲のリズムについていきながら音程をきちんと取り、歌詞の意味も聴いている側に伝えるということができている中島愛さんは、なるほど歌が上手と言われるわけだ!」と。
つまり彼女には、「伝える力」があった。

『音楽が教えてくれたこと』を読んでようやく、中島愛さんの歌の魅力や、彼女の歌のうまさに気づくことができたのでした。

歌のうまさにはいろいろある。

前述のように、私はMay’nちゃんの歌も好きです。
それは、歌声が好きだから。

中島愛さんの歌をかなり前から知りながらも、その良さになかなか気づくことができなかった。
それはおそらく、佐々木史朗さんのおっしゃるように、少し分かりにくいうまさだからかなと今では思います。

ただ、一度気づくとその魅力はすごく大きくて。
私はきっとこれからも、中島愛さんの歌を楽しみに聴くのだろうなと思っています。

「30 pieces of love」、半ば偶然から購入したアルバムですが、出会えて本当に良かった。
「中島愛さんの歌に触れてみようかな」という方に広くおすすめします。

私もこれから、彼女のこれまでのアルバムにも触れていきたいなと思っているところです(^^)

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